P6701 異文化理解(西欧)(テスト1-6)
テキストや多くの資料を読み、まとめました。
テストでも高得点をマークできました。
1.ヨーロッパ統合は歴史的にどんな経緯をもっているか
2.西ヨーロッパの諸民族はなにを求め、いかに闘ったか
3.女性からみたEUとはなにか
4.イタリア人にとってEUの逆説といえるものはなにか
5.イギリス人はEUをどうみなしていたか、またみなしているか
6.EUの抱える問題とその後
1「ヨーロッパ統合は歴史的にどんな経緯をもっているか」
現在のEUが誕生するまで、ヨーロッパ各国では、統合と分割がくり返し行われてきた。それは近隣諸国との戦争の歴史でもある。そのようなヨーロッパにおいて、1993年に「マーストリヒト条約」(ヨーロッパ連合条約)の発効を契機としてEUが発足された。その目的は、ヨーロッパを一つの共同体として構築することである。
EU誕生にいたるまで、ヨーロッパは大きく3度、ある種のヨーロッパ統合を経験してきた。まず、第1のヨーロッパ統合は、12世紀以降のラテン・キリスト教世界における宗教、社会、文化面での統一である。また、聖職者や知識人の間では、共通言語としてラテン語が用いられていた。
第2のヨーロッパ統合は、17、8世紀のフランスを中心に開花する文芸共和国と宮廷文化である。この共和国は、世界を一つの共同体とし、すべての人間が平等な立場でこれに所属するという世界市民主義的発想をもっていた。また、ここでの共通言語は、もはやラテン語ではなく俗語であるフランス語であった。
第3のヨーロッパ統合は、フランス革命からナポレオン体制の時期である。この時期にフランスの国...