「法の下の平等について」佛教大学通信教育部レポートZ1001日本国憲法第1設題
Z1001 日本国憲法 第1設題
(1)
法 の 下 の 平 等 に つ い て
法の下の平等は日本国憲法第14条1項において一般
原則をもって明らかにされており、さらに、貴族制度の
廃止(同2項)、栄典にともなう特権の禁止(同3項)、
普通選挙の保障(15条3項)、議員および選挙人の資格
の平等(44条)、婚姻および家族生活における両性の本
質的平等(24条)、教育の機会均等(26条)を定めて個々
の領域での平等の実現を図っている。これは、個人に対
して国家から不合理な差別をされない権利または平等に
扱われる権利(平等権)を保障したものであり、国家に
対しては個人を不合理に差別してはならないという原則
(平等原則)を定めたものとして意味を持っている。
では、「法の下の平等」とは具体的にいかなる内容なの
であろうか。まず、「法の下」の意味が問題となる。
「法」とは国会が定めた法律を指し、「法の下の平等」
Z1001 日本国憲法 第1設題
(2)
とは、法律の下の平等をいうのであって、行政機関や裁
判所が法律を平等に適用すべきことを要求しているとす...