明星大学通信
000671 社会科教育 テスト対策 模範解答
参考文献 「第2版 社会科の理論と課題」
著者:菱山覚一郎 出版社:明星大学出版部 出版年:2011年
・昭和20年代の社会科と平成期の社会科を比較
・情報化社会で生きる人材の育成と、教科としての社会科の関係を検討
・社会科における産業学習の意義とあり方について
・「初期社会科」とは何か
・我が国の終戦から社会科の発足までの流れをまとめる
・昭和20年代の社会科と平成期の社会科を比較
昭和20年代の社会科は、アメリカ経験主義の影響を強く受けており、「為すことによって学ぶ」という姿勢を有している。この頃の社会科の性格は、学校教育の中心教育であり、総合的・広領域教科であった。目標は、社会生活についての理解とその進展に致す能力や態度の統一的育成であった。学習方法は、子どもによる自発的活動を重視した問題解決学習であった。これにより、学問の系統や伝統的知識を軽視し、問題解決学習をとるため基礎学力を低下させていると点などが批判の対象になった。
平成期の社会科は、小学校低学年では社会科と理科が廃止されて生活科に改編された。それにより、生活科との関連で、学習時の活動や体験に着目し、広領域教科としての生活科との関連があり、社会科本来の姿に戻った部分もある。国際化・情報化社会の中を生き抜くには、自主的ない判断できる力が必要となったのである。知育重視の内容から、自ら作業し、体験し、課題解決するような主体的学習が求められるようになった。
・情報化社会で生きる人材の育成と、教科としての社会科の関係を検討
社会科という教科は、その性質上、社会...