明星大学通信
000671 社会科教育 2単位目
参考文献 「第2版 社会科の理論と課題」
著者:菱山覚一郎 出版社:明星大学出版部 出版年:2011年
課題
1、中学年の社会科に内容を整理し、前後の学年との関連を考察しなさい。
2、社会科の歴史を、学習指導要領の変換を中心にまとめなさい。
講評
1、生活科と高学年についても、意識している様子です。
2、社会科の流れに関して、理解が得られました。平成20年度の改定も、位置付けておくと良いでしょう。
成績:合格
1.中学年の社会科の内容と前後の学年との関連
各学年の社会科の目標は、公民的資質の基礎を養うという目標を実現するために、指導内容と子どもの発達段階を考慮して構成されている。その目標は、社会に対する理解・態度・能力を統一的に育成することを目指している。
中学年の社会科の内容は、地域を学ぶということを重点に置いている。大きくまとめると2つに分かれている。1つ目は、地域の産業や消費生活の様子である。身近な地域の人々の生産や販売、及び消費活動には地域的な特色があり、地域の実情や環境を生かして営まれること、地域社会のために公共機関などが協力していることを理解させていく。これらを理解することで、自分も地域の一員として、地域社会に参加し、維持・発展させていこうとする公民的資質の基礎の育成に結びつく。2つ目は、地域の地理的環境である。自分の居住する地域の様子、地理的特殊性、自然環境、土地利用、交通網、他地域との交流などのこと、郷土史や地域の生活の変化や知恵、文化財や地域の行事のことを理解する。これらを理解することで、地域を大切にする姿勢と興味を育て、地域や我が国に対する誇りと愛情の育成につながる。...