表現の内容「感じたことや想像したことを絵や立体に表す」で、対象学年と具体的な題材を決め、具体的な展開をもとに、「その子なりの多様な表現を保証する」教師の支援について述べよ。
各学校には、学校の教育目標から学習活動、授業につながる年間計画があり、それに沿って各教科等の題材が配列される。
授業を開始する前、子どもたち一人ひとりが抱くであろう表現への思いを幅広く、深く感じるため、感性を磨き、支援方法を考える教師の姿勢、教材研究はどのように行われるべきなのか。具体的事例をあげて考察していきたい。
1「単元名 夢のジュース工場」(中学年7月)
(1)目標・内容
本単元は、小学校学習指導要領図画工作のA表現(1)の内容である。目標として「それぞれの色から感じるイメージを基に美しい色水の世界を表すことを楽しむ」「色水を並べたり重ねたりしながら、表し方を工夫する」の二つを設定する。水に溶け出す水溶性の絵の具の面白さや、色合いの美しさ、また透明容器との組み合わせ等、色水がつくりだす美しく不思議な世界を存分に味わえる題材展開に努める。また、色水を自分の思いに合わせて表現に生かせるような環境と、透かす、重...