連関資料 :: パラサイト・シングル

資料:2件

  • パラサイトシングルについて
  • パラサイト・シングルについて ①課題の目的 現在、親と同居しながら仕事をして暮らしているパラサイト・シングルが年々増加している。確かにパラサイト・シングルは、自分の稼いだお金で好き勝手に使えて食費や居住費は親に払ってもらうといったとても楽しい暮らしになると思う。しかし、なぜ今になってパラサイト・シングルが増加していったのかがよく分かりませんでした。今の世の中は不況だから親と一緒に同居していないとやっていけないのかなと自分なりにはそのくらいのことしか考えられないのです。この文献では、パラサイト・シングルの経済的問題や結婚問題など多角的に述べてあるので、パラサイト・シングルについて詳しく知ることができると思ったのでこの文献を選びました。 ②内容の概要 ・リッチなパラサイト・シングル  暮らしに対する満足度というのが、1973年では20代が一番低くて、年を重ねるごとに満足度があがっていった。しかし、1997年では中年層が最も低く、20代の満足度が高くなっている。この満足度が増加した理由がずばりパラサイト・シングルの増加である。この豊かな若者の出現には、二つの要因がからんでいる。一つは未婚率の増大である。もう一つは、未婚者の中での親同居者の増大である。  パラサイト・シングルに豊かさをもたらしているものは、彼ら自身の収入でも資産でもない。親と同居しているという条件そのものが豊かさを支えているのだ。  現在の日本では、住居費は世界一のコストで、買うにしろ借りるにしろ、ローンなり高い家賃なりを負担しなければならない。しかし、パラサイト・シングルは、住居費を支える負担をほとんどしていないというのが実情である。金銭的コストだけでなく、家事労働のコストもほとんど負担しないのがパラサイト・シングルである。家事手伝いといったのは昔の話で、今は、家事見習いでさえなく、家事邪魔という存在になっている。 ・パラサイト・シングルと結婚問題  パラサイト・シングルが増えているということは、その前提として、結婚しない若者が増大していなければならない。つまり、日本の若者が未婚化、晩婚化した結果、生じた現象である。それは、親同居未婚者は、結婚しにくいという事実が、様々な調査結果から示されているからだ。(山田、1999:56)  親同居未婚者の割合は、未婚率と未婚者の中での親同居率、そして、親の生存率に左右される。そして、この三要素とも、近年上昇している。その理由は平均寿命の延長である。これによって親の生存率がかなり上がるといえる。  結婚とは、今までの生活を捨て、新しい生活に入るという生活の激変をもたらすイベントである。だから、経済的生活水準の上下が問題になる。経済的生活だけではない。人間関係や自己実現機会など、結婚に伴って、さまざまな生活の要素が変動する。しかし、パラサイト・シングルは、結婚前の生活の満足度が大変高い。それゆえに、結婚しにくいのである。豊かな親の元で育った若者にとって、結婚はもう生活水準を下げるイベントになってしまった。いわば、結婚は貧乏の始まりになってしまったのだ。  未婚化・少子化の本当の原因は、パラサイト生活は親に生活条件を依存するシステムである。そして、専業主婦という存在も、夫に基本的生活水準を依存するシステムである。こういった依存が本当の原因である。  結婚しない人が増えるという状況を打破するには、依存できるところに依存してしまおうという態度を打破し、自立を目標にする若者が増える必要がある。 ・パラサイト・シングルの経済的影響  パラサイト・シングルは日本
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