連関資料 :: GSR

資料:4件

  • GSR測定と言語反応
  •  河内(1967)によると皮膚電気反射、すなわちGSRは強い刺激や精神活動に伴い皮膚に一時的に生じる電気的変化である。人間の皮膚には普通電気的な抵抗があり、発汗などの皮膚状態の変化によって微細な変化を続けている。人間の発汗は気温の上昇などによる温熱性発汗と精神的な要因のよる精神性発汗に大別されるのだが、本実験では精神性発汗を促す刺激後を提示することによる皮膚の電気抵抗の変化の様子を調べることを目的とした。精神性発汗は手掌部や足の裏で顕著に観察出来て、刺激が与えられると数秒の潜伏期をおいて一時的に皮膚抵抗値が低下していき間もなく元の値に近いレベルに戻っていく。このことを繰り返しながら私たちの皮膚は無意識のうちに抵抗を微細に変化させ続けているのである。  加藤・大久保(1999)は発汗により皮膚の抵抗に変化が生じるメカニズムを以下のような言葉で説明している。すなわち大脳が刺激を受けて興奮すると、視床下部にある交換神経中枢が反応し汗腺の興奮・細胞膜の脱分極化による発汗反射によって皮膚の抵抗値が低下するのである。しかしながらGSRは汗と直接の関係があるわけではなく、汗が皮膚を濡らしたことによって抵抗が変化したのでは無いことを前提に実験をすすめていきたい。これは発汗よりもGSRのほうが時間的に先行するという事実からも理解することが出来るであろう。 また八木(1967)によるとGSRは当初は精神電気反射と呼ばれたこともあるが、大脳皮質を除去してもなお反射が現れることが明らかとなり、精神活動のとの関係が拒否されたので、現在では皮膚電気反射という言葉で一般に知られている。その応用は臨床医学の分野では交感神経外科領域での診断法として用いられ、実験心理学分野では条件反射の研究などに用いられている。広域で捉えれば「うそ発見器」も皮膚電気反射の応用の一例であるといえる。
  • レポート 心理学 GSR 皮膚電気反射 うそ発見器
  • 550 販売中 2005/12/12
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  • GSRを指標とした古典的条件付け
  • ごはんと唾液というのは、消化しやすくするために非常に関係が深いものである。パブロフの犬ではこの関係の深いもので条件付けがされるかを実験していたが、関係がない部分でもはたして条件づけをすることが出来るのかどうかを調べてみる。「パブロフの犬」と一般的に言われる現象とは、犬にえさを与える時必ずベルを一緒にならすということを繰り返していると、えさがなくてもベルの音を聞いただけで犬が唾液を分泌する量が増えるというものである。普段から、われわれ人間はおいしいものや、すっぱいものなどを思い浮かべると唾液が増えるのを実感している。ベル=ごはんということを学習、つまり記憶することは我々がごはんを思い浮かべるのと同じことになる。しかし、普段意識していないもの、実感できないものでも同じことができるかは疑問である。そこで音に対するGSRという皮膚電気反射をしらべ、唾液以外でも条件づけが可能かどうかを調べる。パブロフの犬で条件付けされたように皮膚でも条件反射がおこるのであれば順応試行で定位反応が下がり、強化試行では条件反応が徐々に上がり、また無条件反応が高い値で維持され、消去試行の最初にもそれらの反応が維持されるということが予想される。
  • レポート 心理学 古典的条件付け GSR パブロフ
  • 550 販売中 2005/06/29
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  • GSRを指標とした古典的条件付け
  • 心理学とは行動を研究する学問である.これが,現代の心理学が科学的になった一つの理由ともいえる.今回はこの行動の変容を及ぼす学習(learning)の中でも,その骨格を担い,歴史の古い「古典的条件付け(respondent conditioning)」を行う実験を施行した.古典的条件付けは,日常生活や心理療法においてもよくみられるものである.たとえば,梅干をみると自然と唾液が分泌される条件反射は,梅干を食べていないにも関わらず唾液が分泌されているため,「梅干は酸っぱい」という学習の成立から生じる反射であるといえる.また,狭い場所に閉じ込められたというような人が,その狭い状況に近い状態を怖がり,避けるようになることがある.このような時,古典的条件付けを使い,「狭いところ」という刺激と「リラックスするような状況」を同時に与えながら,少しずつ狭いところに慣れさせ,できる限り元の状態に戻れるようにするような「系統的脱感作法(systematic desensitization)」もその理論に値する(藤,2002)....  今回の実験では,振幅の大きさである抵抗変化値(Change in resistance : ?R=R-R’)を反応の指標とした.測定では予め1kΩ分の波形の変化量を測定しておき,それを元に抵抗変化値を求めた.CSの呈示開始から0.0秒の時点での抵抗値を基礎抵抗値とし,0.5〜4.0秒後を第一反応,4.0〜7.5秒後を第2反応,7.5〜12.0秒後を第3反応として,それぞれの区切りの中で最も波の山が高いところ,もしくは波が下がっている場合は最も谷のところを反応抵抗値として,基礎抵抗値との差を定規で測定した.Fig.1.には各試行の抵抗変化値を示した.グラフの横軸には順応,強化,消去の各試行を表し,縦軸には抵抗変化値を表した. Fig.1.(a)は被験者T.M.の結果, Fig.1......
  • レポート 心理学 GSR 生理指標 皮膚電気反射 無条件刺激 条件刺激
  • 550 販売中 2005/10/11
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