視線の測定

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    心理学

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    視線の測定

    (氏名)

    (主査)

    序文

    人間を取り巻く環境は多くの情報を含んでいるが,人間はその対象に含まれる全ての情報を判断,記憶しているのではない。状況に応じて,意識的または無意識的にある特定の情報を選択して処理しているのである。このような認知過程における選択的な機能を注意という。(箱田 1983.)ティチナー(Titchener 1932.)もまた,意識の場には焦点のあたった部分とそうでない部分の2つがあり,「注意」とはその焦点部に相当するものだとしている。現代に通じる注意研究が始まったのは1950年代の初頭である。その当時急激な進歩を遂げた通信工学や情報処理理論を背景として,情報,チャンネル,システムなどの概念が導入され,注意の新しい研究が始まった。(阿部 1983.)現代の研究において,注意は3つの側面に分類されると考えられている。(阿部)その3というのは,注意の選択的機能,注意の覚醒水準(強度と持続性),注意の容量(配分しうる努力・資源の量と作業量の関係)である。一枚の絵または写真を見ているとき,我々はその中の,重要そうな場所を選んで凝視する。凝視されている部分は...

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