資料:5件
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長さの錯視
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−実験1−
[問 題] 私たちが見ている世界と物理的世界は必ずしも同じではない。ミューラー・リエル(M・・uller-Lyer)によると、矢線間に挟まれた直線(主線)は客観的には等しいにも拘らず、内向図形では過少視され、外向図形では過大視される。そこで、傾線の角度と錯視量との関係について見たHeymans(1896),Lewis(1909)の実験によると、錯視量は一般に傾線の角度が大になると共に減少した。これらの先行研究における仮説を検証するために、今回実験を行う。
[目 的] ミューラー・リエル図形における長さの錯視に、傾線(矢羽根)の角度が与える影響を検討する。
[方 法]
・刺激図形 ミューラー・リエル図形をパーソナル・コンピュータのモニター画面上に呈示する。
傾線(矢羽根)の角度について3種類の刺激を用意する。
傾線条件1 傾線の長さ 約18?、傾線の角度 45°
2 傾線の長さ 約18?、傾線の角度 30°
3 傾線の長さ 約18?、傾線の角度 60°
標準刺激の長さは約53?(3000twip)とする。
・実験手続 上記の錯視量を測定するために、今回の実験では,調整法(method of adjustment)
を用いる。調整法とは,比較刺激(長さは固定されている)と同じ長さになるように,
変化刺激を調節する方法である調整法によって行う。
各刺激は、モニター上に、変化刺激が標準刺激よりも明らかに長い(あるいは短い)
状態で呈示される。(図1)
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ミュラー・リエル錯視における矢羽根の角度と長さについて
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心理学実験演習レポート
ミュラー・リエル錯視における矢羽根の角度と長さについて
学籍番号 ****
氏名 ****
提出日 ****
問題
ミュラー・リエル錯視(the Müller-Lyer illusion)とは、Müller-Lyer,F.C.(1857-1916)が19世紀末に発見した幾何学的錯視図形の総称であり、錯視量の効果が極めて大きく、刺激条件のコントロールが比較的容易であることから多くの研究者によって分析が行われており、心理学の定番テキストには必ず描かれている有名で伝統的な錯視図形である(Figure 1)。ミュラー・リエル錯視では、実際には矢羽根の間の線分の長さは同じだが、外向きの矢羽根に挟まれた場合は、内向きの矢羽根の場合に比べて長く知覚される。このミュラー・リエル錯視の錯視量は、矢羽の角度が40度前後、矢羽根の長さが水平線の1/3前後の時に最大になると言われている。 本研究では、実験演習の受講者が、この図形に対して錯視を示すのかを検討することとした。実験においては矢羽根の角度と矢羽根の長さをさまざまに操作することにより、矢羽根の角度と長さの交互作用があるのかを検討する。
方法
Javascriptで動作する実験プログラムを用意し、コンピュータ上で錯視量を測定した。
実験(前半)
被験者 心理学実験演習を受講している女子学生11名である。いずれも正常な視力を有している。
材料 被験者数分のコンピュータを用意し、Javascriptで動作する実験プログラムをインストールした。
手続き プログラムを実行すると、30度、45度、60度の矢羽根の角度を持ったミュラー・リエル錯視図形が画面上に表示される(Figure 2)。被験者は手元のマウス操作することにより、右側の矢印の水平線分の方の長さを自由に調節することができる。被験者は、右の線分が左の線分と同じ長さに見えるようになるまで、右の線分の長さを調節する。調節し終わると、被験者は手元のボタンをクリックする。すると、右の線分の長さから上の線分の長さ引いた線の長さがドット単位で算出される。この値が錯視量となる。各被験者は、30度で測定を行い、45度で測定を行い、60度で測定を行い、次は再び30度に戻るといったやり方で、各角度につき3度ずつ測定を行った。
実験(後半)
被験者 心理学実験演習を受講している女子学生12名である。いずれも正常な視力を有している。
材料 被験者数分のコンピュータを用意し、Javascriptで動作する実験プログラムをインストールした。
手続き プログラムを実行すると、30度、45度、60度の矢羽根の角度と、短、中、長の矢羽根の長さを持ったミュラー・リエル錯視図形が画面上に表示される。被験者は手元のマウス操作することにより、右側の矢印の水平線分の方の長さを自由に調節することができる。被験者は、右の線分が左の線分と同じ長さに見えるようになるまで、右の線分の長さを調節する。調節し終わると、被験者は手元のボタンをクリックする。すると、右の線分の長さから上の線分の長さ引いた線の長さがドット単位で算出される。この値が錯視量となる。各被験者は、30度の短で測定を行い、30度の中で測定を行い、30度の長で測定を行い、45度の短で測定を行い、45度の中で測定を行い、45度の長で測定を行い、60度も同様に短、中、長と測定を行う。次は、再び30度の短に戻るといったやり方で、各角度と長さにつき3度ずつ測定を行った。
結果
実験(前半) 被験者ごとに、矢羽根の各角度における3
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ミュラー・リヤー錯視における矢羽の長さと角度が錯視量に与える影響
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心理学実験Ⅰ
ミュラー・リヤー錯視における矢羽の長さと角度が錯視量に与える影響
第1章 序 論
私たちは五感を使って周りの情報を選択・収集している。この一連のプロセスの中で感覚として情報を物理的に受容する過程は基本的にはみな同じである。しかし、知覚は記憶との照合と意味づけの作業であるため個人差があり、また思いちがいなどのズレが起こる場合がある。この知覚におけるズレは物理的世界と心的世界とのズレとも言えるものであり、錯覚(illusion)と呼ばれている。
錯覚はすべての感覚に生じており、視覚における錯覚を錯視(visual illusion)と言う。例えば、カップヌードルを2つ縦に並べると下のカップヌードルの方が大きく見える。これは、ジャストロー錯視という錯視で、同じ大きさの台形を縦に並べると隣り合う直線が長いほうの台形が大きく見えるというものである。錯視は幾何学的錯視、多義図形、逆理図形、仮現運動など多種多様であるが、単に錯視と略称される場合、幾何学的錯視を指すことがほとんどである。
幾何学的錯視(geometrical optical illusion)とは、大きさ、長さ、方向、角
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