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「少子化の要因と児童に及ぼす影響について述べよ」
総務省が発表した、平成21年4月1日現在日本の子ども数(15歳未満人口。以下同じ)は前年に比べ11万人少ない1714人で、比較可能な1950年以降の統計から過去最低となっており、2005年の合計特殊出生率では1.25人という、世界最低水準をだしている。
その後2006年に児童手当充実などの支援策を盛り込んだ「新しい少子化対策」が決定し、2007年には仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章及び行動指針など少子化対策が打ち出され、2007年の合計特殊出生率は1.34人と、わずかに上昇したものの、この上昇の理由として厚生労働省は、「団魂ジュニア世代を中心とした30代後半の駆け込み出産が原因の一つ」とみられている。現状としては、政府が打ち出している政策は焼け石に水の状態で、まだまだ少子化に歯止めをかける特効薬にはなってはいないようだ。
では少子化になる要因とは何なのか。まず、晩婚・未婚化である。80年代頃まで日本は、適齢期になれば、ほとんどの人が結婚をする皆婚社会であった。ところが90年代に入ると、結婚をしない人が次第にその数を増...