4単位分(第1設題:2単位、第2設題:2単位)のレポートを一つにまとめてお得にしました。
第1設題、第2設題ともにA判定です。
第1設題:ペスタロッチーの教育学(直観の原理など)について考察せよ。
第2設題:ジョン・ロックにおける子どもの教育論、特に習慣形成や賞罰法を中心に述べよ。
2011年度対応。
『ペスタロッチーの教育学(直観の原理など)について考察せよ』
ヨハン・ハインリッヒ・ペスタロッチー(1746~1827)は、18~19世紀にわたって活躍したスイスの教育思想家であり、また、その実践家でもある。彼は一般に「民衆教育の父」と称えられているが、それは彼の教育活動の究極的な目標が、民衆が陥っている貧困の源泉をせき止めることであり、またそのために彼は1774年設立の貧民院(貧民学校)を皮切りに、それまで富裕層や上流階級のものであった教育を貧民や一般民衆の子ども達に対して初めて実践し、教育を通じて自活する能力を身につけさせるなど、子ども達の人格形成を含めた組織的な教育活動を展開したからである。では、ペスタロッチーの教育学とは一体どのようなものなのであろうか。
まず、はじめに、ペスタロッチーの子ども観・教育観を、はっきりとさせておきたい。彼の生まれる以前、17世紀頃の西洋社会では、タブラ・ラサ説を主張したジョン・ロックを代表として、子どもは「文字を欠いている白紙」同様、生まれながらには未だ動物的であるにすぎず、一切の観念・原理を有しないため、この動物的行動を根絶し、正しい道へ導くこと...
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