玉川大学通信教育部レポート A評価
課題―学習を認知主義的理論からとらえた場合、
(1)「学習」とはどのようなものと考えられるか。
認知主義は刺激を受けて反応を開発するまでの心理的内部過程に生ずる変化を「学習」とするものである。人は同じ環境にいるようでも、その環境の受け止め方は人それぞれである。環境をどのように認知するかは各個人の特徴を持った構造があり、これを認知構造という。
この認知構造によって環境を正しく認知し、新たに出会った環境に対して認知構造が変化すること、つまり認知の再構造化することをもって学習が成立すると考えた。
再構造化の方法としては同化と調節、さらにこの2つを繰り返すことによる均衡化の3つがある。まず、ある環境におかれたとき、人間はまず各自が既に有する認知構造を当てはめ、そこから応用しようとする働きが同化である。これに対し、既存の認知構造からの応用ができなかった場合に認知構造そのものを変化させる働きを調節という。こうした同化と調節を繰り返し、それらを均衡化させるという積み重ねがさらに高次の認知構造を形成していくことになる。
つまり同化、調節をする機会を与えること、つまり困難な場面に直面させ、多くの情報処理...