玉川大学通信教育部レポート B評価
体育の授業は他の教科の授業とは大きく異なる形式を持ち、それにより留意点も体育ならではのものとなる。様々な場所で行われる体育の授業は安全に十分配慮したり、生徒への指示、指導もその場所、状況に応じたものが必要となる。そして何より体育という科目では地域、学校、学年、クラス、個人の発達に応じた授業を展開していかなければならない。
中学生以上になると男女を分けて行うということも他の教科と大きく異なる点である。同じ年齢で同じ種目の授業でも男女の違いで内容、進度、指導法などを変えなくてはならない。男女で分ける理由はもちろん性差を考慮してのことだが、具体的に性差とはどのようなことがあるのか。
一般的に、成人になれば身長・体重などの体格はもちろん、運動能力なども男性が上回る。しかし身長・体重で言うと、生後から10歳頃まではわずかに男性が上回っているものの、その差はほんのわずかで10歳~12歳の間は女性が上回っている。これは男女で発育のスパート期が2年ほどずれているためである。このスパート期を過ぎると体格的要素で女性が男性を上回っているものは一般的に体脂肪量や皮脂厚など体に丸みを持たせる要素だけである。
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