9.還元反応(ヒドロベンゾインの生成)(還元剤:水素化ホウ素ナトリウム)

閲覧数17,948
ダウンロード数81
履歴確認

    • ページ数 : 8ページ
    • 会員1,100円 | 非会員1,320円

    資料紹介

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    還元反応
    Ⅰ.要旨
    ベンジンに水素化ホウ素ナトリウムを加え、還元反応させてヒドロベンゾインを生成させた。この時の収量は0.4045[g]。収率63.0[%]。反応が完全に進行しているかどうかは薄層クロマトグラフィーを用いた。また、融点測定(133~135[℃])とH-NMR(p.)を用いて反応物がヒドロベンゾインということを確認した。
    Ⅱ.目的
    ベンジンから還元反応を行い、ヒドロベンゾインを生成する。
    Ⅲ.原理
    水素化ホウ素ナトリウムは水素が分離する、つまり他の物質に水素がくっつくため強い還元性を持つ。このため、還元したいものを一緒に入れとけば還元反応は容易に起こる。ここで、還元とは炭素の電気密度が増大するような反応である。通常、炭素と電気陰性度の小さい原素が結合するか、大きい原素との結合が切れるかどうかである。本実験は前者である。
    4R2C=O+Na+BH→(R2CHO)4BNa
    (R2CHO)4BNa+2H2O→4R2CHOH+NaBO2
    Ⅳ.実験準備
    試薬
    ベンジン(Benzil)
     トルエンの側鎖から水素を1つ除く。MF=210。黄色柱状晶。融点95℃。沸点346~348[℃]...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。