連関資料 :: カウンセリング演習2

資料:10件

  • カウンセリング演習(設題
  • 『現代人の生活とカウンセリングについて考え、カウンセリングがどうあるべきか述べよ。』 1 現代の社会状況とカウンセリングの必要   性 日本の社会経済は、戦後大きく変化した。高度経済成長に伴った近代化・産業化・都市化の進展により、地域社会の血縁的・地縁的な絆は次第に薄れていった。人のつながりが薄らいでいく地域社会の希薄化が進む中で、核家族化は今後もますます進む傾向にある。 その結果、家庭生活の助け合いがほとんど無くなり、さまざまな面で生活への不安は増大している。そして、核家族化により、少子化、老人の独り暮らし、あるいは老夫婦だけの生活といったケースが多くなってきている。  また、子どもの生活にも大きく影響している。受験競争の過熱により学力偏重の風潮を引き起こし、偏差値重視の教育が広まった。そのような中で、子ども達は精神的な閉鎖状態に陥り、ストレスを引き起こしている。それが結果として、校内暴力事件やいじめを多発させ、学校外でも子どもによる傷害事件や致死事件、そして自殺を多発させている。  職場でも同様に、不景気によるリストラ、過労死の問題は深まる一方である。その適応には、職場外の環境要因
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  • 2320 カウンセリング演習 設題2
  • 「現代人の生活とカウンセリングについて考え、カウンセリングがどうあるべきか述べよ」  かつて人間の生活は自然現象に大きく左右されていたが、近年になって自然の不安定さが克服され、代わって新しい種類のストレスが生まれた。分業や管理社会化が進み、生活自体が機械化されてきた。経済競争は激化し、会社も社員も「生き残り」を賭けて戦う。個人の健康や幸せ、地球の自然環境などはなおざりにされ、ひとりの人間として全体性が失われている。子どものころから、テスト、受験、就職、昇進と終わらない競争の中で「合格」か「不合格」か試されることの連続だ。失敗や脱落したものは排除されてしまう。そもそもヒトという種類は、猫や虎のような単独で生きる生き物ではなく、猿やゾウのように群れで生きる生き物だ。疎外されることは殆ど死に等しい苦痛となる。  また職場や近隣などの集団には、かつての共同体のような個人を守る力や自浄力がなくなってきている。むしろこれからの対人関係の中で苦悩したり、生活の不安から体調を崩すことも稀ではない。ひきこもり、不登校、学級崩壊、少年犯罪、PTSD、リストラ、自殺の急増、老後の不安など、現代人を取り巻く状況は決して幸福なものとはいえない。実際、精神障害者の人数も増えている。しかいそれも正常者のかかえる困難と程度の差があるだけで、本当は誰もが多かれ少なかれ神経症的なのだ。  このような背景の中で、カウンセリングへの関心は急速に高まっている。プロの聞き手に自分を語ることによって、苦しんでいた症状が消えたり、無理な理想を求めずに自分の人生を受け入れ、生きていく力がでてくる。自分の問題は自分が一番知っているようでいて、不思議と他人に聞いてもらうほうが気持ちも整理されるし迷いが吹っ切れたりする。現代社会においてカウンセリングは、私たちの「こころ」に対して重要な援助の方法であることは間違いない。  では現在のカウンセリングはどういう形でどういうことに役立っているのであろうか。まず児童相談所、教育相談所、保健所など様々な公的相談機関が用意されている。核家族化により、かつては表面化しなかったような育児問題が顕著になってきた。幼い子どもの場合、親のカウンセリングだけで子どもの問題が改善されることも多い。だから親とはいえ一人の人間の率直な悩みの表出として受け止め、支えていく必要がある。実際には親の相談と子どもの相談を並行して行う共同治療が一般的である。  また家族関係を援助するものとして家族カウンセリングがある。家族療法は1950年代にアメリカで生まれた。人の体において内臓が他の器官との関連で働くように、一人の人間も周囲の人たちとの相互作用の中で生きている。 家族というひとつのシステムを対象に心理療法をおこなう。犯人探しをすることなくパターン化された関わり方を変えていくことができる。  小、中、高校においては、いじめ問題への対策の一環として、平成7年度から文部科学省によって「スクールカウンセラー活用調査研究委託事業」が導入された。その後、事業委託者が国から各都道府県教育委員会に移りスクールカウンセラー設置校数が全国的に急増している。近年、自閉症の子どもや家庭内暴力、学校内暴力、登校拒否などの情緒障害による不適応が増えているが、その点でもスクールカウンセラーの活躍が期待されている。学校カウンセリングは、地域社会全体と広く関わりながら柔軟に援助を進めていくコミュニティ・アプローチの側面を持っている。生徒へのカウンセリングだけではなく、教師に対するコンサルテーションの役割も重要な柱だ。専門の
  • 現代人の生活 カウンセリング
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  • カウンセリング演習 「現代人の生活とカウンセリングについて考え、カウンセリングがどうあるべきか述べよ。」 課題レポートB判定
  • カウンセリングは対話による自己発見といえ、人間の基本的な営みだと言える。しかしながら、それが専門技術ないし科学的な実践として今日盛んになってきているのは、様々な社会的・文化的な理由によるところが大きい。  現代は不安の時代だと言われているように、共同社会が解体し、人は孤独なまま大衆社会の中に投げ出され、生活の不安、孤立の不安、競争の不安などにさらされている。単なる階級社会的疎外状況と違って物質的にはいくらかの安定が得られ、かえって物的欲望や情報の洪水に刺激されて、疎外の本質も明確に見えにくくなってきている。また疎外を克服しようとする動きもそれを支える価値観も、多様化し漠然としてきている。  無論、カウンセリングが発達した背景は、不安な社会状況だけではない。爛熟した文明は、時間やエネルギーをもてあます人間像を生み、自由をもてあます人間像を生んでいる。
  • 福祉 社会福祉 カウンセリング 社会 教師 文化 心理 人間 健康
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