国際政治経済学の理論(リアリズム・リベラリズム・マルキシズム・コンストラクティヴィズム)について説明しなさい。
国際政治経済学とは、複雑さを増した近年の世界情勢を、政治と経済を分離することなく統合的に把握し、将来にむけて平和な国際関係を構想しようという、1980年代に研究領域として広く認知された学問領域である。現状分析にはさまざまなアプローチがあるが、主流となってきたのは①リアリズムの見方②リベラリズムの見方③マルキシズムの見方。の3つである。
リアリズムの見方と、リベラリズムの見方は、それぞれ、相互的に作用しそれぞれの理論を発展させていった。
リアリズムとリベラリズムは、国家の役割に対する評価に大きな違いがある。リアリズムは、主権国家が国際関係における基本的なアクターであるととらえ、主権国家は国益を追及し、国益の最たるものは安全保障である。安全保障のために最も重要なのが軍事力であり、経済力や技術力がそれを支えると主張している。国家間におけるパワーポリティックを最大の分析要素とする。
第二次世界大戦後、米欧日の先進資本主義国は高度経済成長を達成し、先進資本主義間の相互依存関係は...