知的所有権についての今日的な課題・問題について説明せよ。
1940年代に「ENIAC」が発表された瞬間から、コンピュータの歴史が始まった。 70年代に入ると個人向けコンピュータが開発され、2008年3月の時点でのパソコンの普及率は、単身世帯、外国人世帯を除く一般世帯を対象にした調査によると73.1パーセントとなっている(内閣府「消費動向調査」)。また単身世帯を含む世帯を対象とした調査では2007年の年末の時点で85パーセントに達しており(総務省情報通信政策局「通信利用動向調査報告書世帯編」)、いずれにせよ日本においては大半の人間が何らかの形でコンピュータやパソコンに接していることになる。
現在の生活はもはやコンピュータなしには成り立たない状況にまでなってはいるものの、反面多くの問題も抱えているのが現状であり、今回はその問題の1つとして挙げられる知的所有権について論じる。
「知的財産」及び「知的財産権(知的所有権)」は、各種の条約や法令において様々に定義されている。
知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(世界貿易機関を設立するマラケシュ協定附属書1c)では、『第一条2 この協定...