会社法 レポート 2009 1

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    Aは架空の儲け話をでっち上げて、友人であるB、Cを誘って共に事業を行おうと働きかけ、発起人への就任および株式の引受けを求め、これに応じたB、Cはそれぞれ100万円を出資した。さらに、Aは、他の友人D、E、Fに対して各100万円ずつの出資を求め、A自身も払い込み取扱銀行Pから500万円を借り入れ、これを払い込みに充当した。
     これにより資本金1000万円のQ会社が成立した。
     Q会社は代表取締役にAの妻K、取締役にはB、Cが就任し、Dが監査役に就任した。
     Aは、自らがP銀行から借入れた500万円を、Q会社成立後、Kを通じて勝手に会社の口座から引き出させ、自らの借金の返済に充てた。
     ところで、Q会社の事業計画そのものが杜撰であったため、Q会社は成立したものの程なくして倒産してしまった。そのため、会社成立後、会社に対して売掛債権1000万円を有するに至ったLは、その債権の大部分を回収できなくなってしまった。
     なお、Aは実質的に設立事務を取り仕切ったが、発起人として定款に記載されたのは結局Bのみであった。
     A、B、C、D、KはそれぞれE、F、Lに対していかなる責任を負うか?...

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