熱磁気測定
実験目的
1)直流電流をコイルに流すことで発生させた外部磁場を用いて、リング状試料および棒状試料の強磁性体の磁化曲線を測定する。
2)強磁性体の性質を知るとともに反磁界の影響を確認する。
実験内容
2.1 リング状試料の測定
1)交流消磁
試料に存在する磁化を消し、測定を行えるようにする。リング状試料に巻きつけられた磁場発生用コイルに交流電流を流し、徐々に電流を減少させることで、試料の消磁を行う。その過程を図1に示す。
図1、2.交流消磁および測定回路
2)初磁化曲線の測定
a)図2のようにリング状試料の磁場発生用コイルをスイッチボックス1に、サーチコイルをフラックスメータに接続する。スイッチ2は使わないので、解放状態にしておく。
b)コイルに流れる電流が大きくなりすぎないように最初は可変抵抗の抵抗値を最大にしておく。目的の電流を超えた後、目的の電流に調整しても超えた時の磁化が残っているためである。この場合は消磁をやり直さなければならない。
c)磁場発生用コイルに電流が流れている状態で、フラックスメータ測定ボタンを押し、その...