食品企業の社会的責任について

閲覧数1,621
ダウンロード数5
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 全体公開

    資料紹介

    資料の原本内容

    食品企業の社会的責任について
     僕は以前から食品関係の社会的責任について疑問を持っていました。なぜ法律を犯すのか?企業として当然のサービス精神が欠落しているのか?創業からの精神はどこへいったのか?昔雪印が問題を起こしてから疑問に思っていました。
    このレポートでは高級料店船場吉兆の食品問題について考えて見たいと思います。
    1つ目は地鶏の産地偽装問題
    2007年11月9日、大阪市中央区の本店でも、九州産の牛肉を「但馬牛」、ブロイラーを「地鶏」、等と表示を偽装していた事が判明した。産地や原材料を偽装していた物は合計で10商品に上っている。船場吉兆側は「ブロイラーの件は業者が地鶏と偽って納入した、産地偽装の件は現場の仕入担当者が独断で行った」としているが、前者に関して業者は「地鶏として船場吉兆に販売したことは無い」、後者に関して店員や業者は「値段や品質も違うのは明らかであり、船場吉兆役員も承知していた」とそれぞれ証言しており、両者の言い分は真っ向から対立した。なお、船場吉兆が鶏肉を仕入れていた京都市の「とり安」は「国産若鶏」専門業者として100年以上の業歴を有する老舗であり、当事者の吉兆よりも歴史は古い。
    2つ目に客の食べ残しの再提供
    本店の料亭部門で客が残した料理をいったん回収し、別の客に提供していたことが関係者の証言で明らかとなった。使い回されていたのは、アユの塩焼き、ゴボウをうなぎで包んだ「八幡巻き」、エビに魚のすり身を塗って蒸した「えびきす」など。天ぷらは揚げ直して出すこともあった。さらに、手付かずで残った刺し身も提供していた。
    このことから見てもわかるとおり創業精神や法律やサービス精神の欠落している。さらに記者会見では、牛肉や菓子・総菜の産地を偽装していた問題で、改善報告書を提出、初めて幹部らに偽装の認識があったことを認めた。だが、記者会見に臨んだ長男の湯木喜久郎取締役(45)は、報道陣からの質問に対して返答に窮する場面になると、そのたびに、母親でもある佐知子取締役(70)が助け舟や指示を出し、それを「オウム返し」にしゃべるだけ。いわば「マザコン会見」の様相を呈していた。
     100年以上続いている老舗のおごりからかお金儲けから始まった偽装問題これは明らかお客を馬鹿にしているとしか考えられない。
    そのほかにも消費期限切れ菓子ではパート従業員、地鶏の産地偽装では業者の責任と公表していますが、どちらのケースも相手側との言い分と真っ向から対立しています。特に消費期限切れ菓子のケースでは、船場吉兆の湯木尚治取締役の期限偽装販売への関与と、パート女性と元アルバイトの女性販売員3人が、湯木取締役から『すべてパートの責任』とする書類に署名を迫られた」との事が明らかにされ、もはや言い逃れの出来ない所まで行き着いています。立場の弱いパートや元アルバイト達に責任をなすりつけてまで生き残ろうとしていますが、今時こういう事が通じないのを解からないんでしょうか? 一端明らかにされた不祥事は隠そうとしても必ず何処からか漏れてしまう物。緘口令など末端や元従業員まで行き届かない事に、何故最初から気が付かないんでしょうか?赤福の件も同様ですが、老舗が世の中の変わりゆく風潮を見誤って落ちぶれるというのは哀れな事です。

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。