教育方法学 2単位目 ①
『自分が授業を展開する際は、どのようなことに配慮するか、具体的な視点も加味しながら考察しなさい。』
授業は、「教師・学習者・教材」の三つの要素から構成され、三者の相互作用により成立している。教師の指導や教育内容が、学習者に何の変化も与えない場合は、授業としての意味はなくなってしまう。
教師の「教」のみが存在し、学習者の「育」が欠落してはいけないのである。
授業は学校における最も重要な教育実践の場である。教育実践者としての教師の力も、第一に授業の中で問われるものである。その為には、学習指導要領の目標の把握、教科書、教師用指導書、副教材の熟読は欠かせない。
今回は、理科の教科の授業の展開を想定して考察する。
小学校理科の教科の目標は、「自然に親しみ、見通しを持って観察、実験などを行い、問題解決の能力と自然を愛する心情を育てるとともに、自然の事物・現象についての実感を伴った理解を図り、科学的な見方や考え方を養う」としている。
観察・実験は、理科授業の中心になるべきものである。安全に注意する事は第一だが、目的意識を持ったものでなければならない。観察・実験の...