連関資料 :: 判断に及ぼす他者情報の影響

資料:4件

  • 判断及ぼす他者情報影響
  • 目的   ものを判断したり態度を形成したり、あるいは行動を決定したりする場合、私たちは他者の言動からさまざまな形で影響を受ける。そのような影響を一般に社会的影響(social influence)と呼んでいる。他者の言動からさまざまな形で影響を受けた結果、自分の行動を他者の言動に合わせる、または近づけることを同調という。これはあまりにも身近な現象であり、この同調行動を学問として純粋に測ることを最初に試みたのがアッシュであるが、アッシュの実験では答えが明らかな判断に対しての社会的影響を研究している(岡本,1995)。しかし日常生活においては、そのように単純な判断状況だけではなく、明瞭な答えのない複雑な判断状況も多く存在する。曖昧な課題に関する同調については、シェリフの自動運動に対する集団状況の効果の研究がある(堀・山本・吉田,1997)。本実験では、複数の個人が同一の対象について確信のもちにくい困難な判断を行おうとする時、他者の判断についての情報が提供されると、それが各人の判断にどのような影響を及ぼすかを実験群と統制群にわけて実験を行い検討する。 実験群:ある変数や条件の効果を調べるため、その変数や条件が系統的変えられる被験者群。 統制群:実験の効果を明確にするため、実験群と比較される被験者群。変数や条件の変化統制がお加えられないことを除き、実験群と同質であることが必要。 アッシュの実験:Asch(1951)の同調の実験では、標準刺激として提示される1本の線分と長さの等しいものを比較刺激として提示される3本の線分の中から選ぶという知覚判断の課題において、わざと間違った判断を回答するよう事前に提示しておいたサクラたちの中へ、何も知らない被験者(critical subject:臨界被験者という)を入れ、彼らがサクラたちの判断にどのように影響されるかを観察した。たとえば、4人のサクラが一致して間違った判断を回答する中に1人置かれた臨界被験者は、12回の判断中平均4回そのまちがった判断に同調したのである。ちなみに、この課題は単独で判断させられた場合には、12回中平均0.08回しか間違わないきわめてやさしいものであった。このような影響は集団圧力と呼ばれ、サクラの人数や役割を変えて、集団のサイズの効果やサクラの全員一致がくずれた場合の効果などが調べられている(Aschの1951年の論文は1940年ごろからの継続的に行われた数多くの実験結果を要約している)。 社会的影響:判断や態度の形成あるいは行為の決定に関して人びとは相互に影響を及ぼしあう。そのような影響は一般に社会的影響(social influence)と総称される。る概念である。Deutsch とGerard(1955)は、このような社会的影響をさらに規範的影響(normative influence)と情報的影響(informative influence)の2種が区別できることを実証した。 規範的影響:他者のポジティブな期待に同調させるように作用する影響。       ※ここで、ポジティブな期待とは、他者によるその期待の充足がポジティブな感情をもたらしたり強化したりするもの、そしてこの期待が充足されない場合にはネガティブな感情をもたらし、連帯ではなく孤立を招来するものという。 情報的影響:他者から得た情報を実在に関する証明として受け入れさせるように作用する影響。 方法 被験者 大学生43人 半数(22名)が実験群(第1集団)、残り半数(21名)が統制群(第2集団) 実験者 担当教員 学習材料・刺
  • レポート 判断に及ぼす他者情報よりの情報的影響 社会的影響 判断 心理学
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