判断に及ぼす他者情報の影響
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目的
判断や態度の形成あるいは行為の決定に関して人々は相互に影響を及ぼしあう。そのような影響は一般的に社会的影響と総称される。
社会的影響に情報的影響と規範的影響の2種が区別出来ることをDeutschとGerard(1955)が証明した。彼らによれば、情報的影響とは「他者から得た情報を実在に関する証明と受け入れさせるように作用する影響」と定義され、規範的影響とは「他者のポジティブな期待に同調させるように作用する影響」と定義されている。現実には、これら2種類の社会的影響は同時に混在している。
これら2種類の社会的影響のうち比較的簡単な方法で実証できる情報的影響について、その作用のし方を社会心理学(実験社会心理学)においてよく用いられる実験方法について、実習を通して理解・検討する。
今回は複数の個人が同一の対象について困難な判断を行おうとするとき、他の人々との判断が情報として匿名で提供されると、各人の判断にどのような影響が生じるか...