第16回 レポート課題 「正当防衛」
ケース
Aは、通学の途中、乗車客の行き交う駅構内で衝突したことから、初対面のBと言い争いになった。しかし、学校へ急いでいたため、Bの容貌を侮辱する捨て台詞を残して立ち去ろうとしたところ、これに激昂したBが、Aの腕をつかんで引き留めた。そこで、Aが持っていたテニスラケットのケースを振り回したところ、Bの腕に当たり、Bは腕を骨折した。Aは傷害罪の罪責を負うか。
このケースにおいて、Aが、傷害罪を負うか否かということは、AのBに傷害を与えたという行為に、正当防衛が認められるかどうかということに拠る。
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