世界法の可能性

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    世界法の可能性
     世の中が進んでいくスピードはとても速く、経済の発展、科学・情報技術、輸送手段などの発達、インターネットの普及により各国間の距離もどんどん縮まってきたように思われる。国際化という言葉が定着してから既に久しく、今日では「地球社会」「世界システム」などの言葉も意識されるようになった。そして現在「世界法」を制定すべきか、という議論も行われている。国際連合に代わる機関をつくり世界を統一し、世界法という全世界共通の法の下で世界政治が行われるべきかに関しては様々な意見があるが、私は世界法が存在してもよいのではないかと思う。
     過去を振り返ってみると二度の世界大戦をはじめとして数多くの戦争が起こり、それによって多くの人々が犠牲になった。ホロコーストや他国の植民地化など非道なこともたくさん行われた。第二次世界大戦以後日本は平和な国へと進化を遂げ、私達のように戦争を知らない世代にとって戦争は歴史の一部という程度の認識になっている。しかし世界に目を向けてみると未だに戦争が続いている国やテロの脅威にさらされ、実際に被害を被っている国があり、幼い子供や老人など犠牲になっているのは平和を望む非力...

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