財政学分冊2

閲覧数1,459
ダウンロード数11
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    タグ

    経済社会政策国家投資指導雇用公共均衡理論

    代表キーワード

    財政学社会

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

     均衡予算主義の考え方は、「その年の支出はその年の収入で賄わなければならない。また収入は年々蓄積されるままに任してはならない。換言すれば、収入と支出は一年一年均衡しなければならない」とあり、経済の黄金律であった。
     アドルフ・ワグナーは、財政学中興の祖と仰がれ、国家(公共)家計の秩序的運営を図るためには、財政収支の均衡を保持することを財政の指導的原則としていた。
     1920年代ドイツのエーエベルクによる既成財政学は、ワグナーの根本観念を基調としその枠を出ない。彼は、財政は公共会計であり、財政の秩序的遂行の為には、収入が所要経費額に不足せず、経済的に超過しないことを必要とするとした。財政行政の最も重大な任務は、収支の均衡を保持することで、一財政機関における経常費は経常収入によって充足されることを要し、これは秩序的、規則的な公共会計の基本的要求であるとしている。
     20世紀初頭ワグナーイギリス版といわれたバステーブルは、生産的財産を購入しあるいは収利的事業を創設するための費用を公債によって支弁するのは至当であるが、非経済的経費は主として歳入によって支弁すべきものである。こ...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。