設問1
あなたがこれまでに大学等で学んできたこと及び、当大学法科大学院を志望する
理由について(1000字)
私は正しく豊富な知識を持って、問題解決の手助けを行うことのできる法曹を目指している。企業に在籍した経験から、とりわけ労働問題を中心に扱う弁護士を志している。
私が在籍した企業は設立間もなかったが、年々成長を続けるベンチャー企業だった。しかし、この成長を支えていたのは労働者、特にアルバイト従業員の過労働であった。彼らは疑問を持つこともなくサービス残業を繰り返し、体を壊す者も少なくなかった。このような状況に対し会社は、愛社精神という言葉を巧みに使い超過労働を正当化し、体を壊したアルバイト従業員については、雇用形態を理由に一切の救済を行わなかった。その結果多くのアルバイト従業員は疲弊し、自己退社へと追い込まれていった。
このような現実に当時の私は疑問を感じていたが、労働者にはどのような権利が存在し、その権利を具体的にどのように行使することができるのか、といった知識が全くないために、アルバイト従業員を守ることができず、もどかしさを感じていた。そこで少しでも法律知識を身につ...