特殊講義2[福祉と女性] 第2課題
子育てや子供の育ちを社会全体で支えるためには、どういうことが必要か、少子k対策の視点も踏まえて論じなさい。
わが国の総人口は2004年をピークに減少に転じた。2005年に生まれた子供の数は約106万7000人、亡くなった人の数は107万7000人だった。少子化は高齢化であり、国全体として少子高齢社会が現実的になってきた。
2001年の少子化実態調査によれば、いわゆる核家族世帯は86.8%に達し、子供の人数も「1人」の43.9%と「2人」の43.8%を合わせるとほぼ半数を占めている。一人の女性が一生の間に産む子供の平均人数を示す合計特殊出生率は、1974年に人口の維持に必要な水準である2.08を下回った。それ以降さがり続け2005年には最低の1.29にまで落ち込み、その後、少し改善傾向にあるが、2009年現在で1.37となっている。
少子化傾向の主な理由として「経済的負担が大きい」、「精神的・肉体的負担が大きい」、「住宅が狭い」などが挙げられている。また子育ての不安や悩みでは「自由な時間がない」、「急な場合に預ける場所がない」が大きなものとなっ...