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「小学生の理科離れを防ぐ方法」について述べよ。
近年、子どもの理科離れの話題がよく聞かれる。国際理数科テスト(TIMSS,TIMSS-R,TIMSS-2003)の結果からは、日本の小・中学生における理科嫌いの多さや、科学的問題解決分野の得点の低さが社会的に問題となっており、このような問題の改善となるような理科教育が求められている。
そもそも「理科離れ」とは、一般的には①理科への興味関心がなくなること、②理系科目の内容への理解力が低下すること、③理系の大学等への進学意欲を示さなくなること、④日常生活で重要な科学的知識をもたない人々が増えていること、⑤事実を積み重ねていく理論的な考えができなくなることなどの意味をもった言葉であるが、この「理科離れ」という言葉の明確な定義は存在していないのが現状である。また、「理科嫌い」という用語も多く使われるようになり、「理科離れ」=「理科嫌い」と認識されがちであるが、世間では日本の小・中学生が本当に理科を嫌っているのかは正確には知られていない。
たとえば、小学5年生から中学3年生を対象とした理科に対する意識を把握した調査結果がある(角谷・無藤,2004...