児童期は精神分析学的用語を使うと潜在期と呼ばれている。幼児期後半のエディプス期に高まった性欲動が次に来るべき思春期までの間は潜在している時期というわけである。また身体面では人生の他のどの時期に比べても健康的で順調とされる。思考の面ではピアジェの言葉を使えば具体的操作期に入り色々な次元に目を向けることが出来るようになり、物質の変化や可逆性の原理が分かり、具体的現実的なレベルであれば体系づけた考えが出来るようになる。つまり、人の立場を考えたり、経験から導き出した原理に基づき客観的な判断が出来るようになる。これらは学校生活が中心のこの時期に勉学や運動、様々な趣味や興味、仲間集団との対人関係など現実の...