私は学童保育に携わっており、その中にダウン症の子がいる。人の話や注意を聞くことは出来るのだが、自分が話そうとするときにどのように言葉に出せばよいのかと言葉の遅れが見られる。自分の意志が上手に表現できず、それが誤解となってしまうことが多くある。これはここでのテーマでいうところの生理的機能がダウン症によってうまく機能していないことになり、心理的機能の伝達にも影響を与えるだけでなく社会的機能にも支障をきたすことになっている。そのダウン症の子とはふれあいや遊び、コミュニケーションをよくとっているので信頼関係は築いていると自負するが、より他の子どもたちに馴染ませることが出来るようにと言葉の重要性を学びたいと考えている。
言葉には生理的機能、心理的機能、社会的機能の三種類があり、生理的機能を根底としてその上に心理的機能、社会的機能が成り立っている。
生理的機能とは乳幼児が大人や他の人の話す言葉を聞くことによって言葉を習得し、言語操作が出来るようになる。生まれて間もない乳児はしゃべるどころか音を発することもままならない。しかし、親が話しかけるのを見たり聞いたりすることで自分の口や舌を動かし、声...