生徒指導の原理とは何かについてまとめ、その意義と内容について述べよ。
生徒指導は、教科指導と並ぶ重要な教育機能をもつ活動であるといわれる。それは、生徒指導が、学校教育の全般にわたって、全ての生徒のそれぞれの人格のよりよき発達を目指すとともに、学校生活が生徒の一人一人にとっても、また学級や学年、さらに学校全体といった様々な集団にとっても、充実したものとなるよう指導する営みだからである。以下ではその原理について述べる。
生徒指導の原理には以下の4点が挙げられる。①自己指導の助成のための方法原理、②集団指導の方法原理、③援助・指導の仕方に関する原理、④組織・運営の原理である。
まず、①自己指導の助成のための方法原理においては、自発性・自律性・自主性の促進が挙げられる。②集団指導の方法原理においては、学級や友人関係といった集団における相互作用の尊重や、集団の力の利用、人間尊重・友愛と自由の尊重、規律の維持などが挙げられる。③援助・指導の仕方に関する原理においては、特に問題解決能力を育成する援助の重要性があげられる。④組織・運営の原理においては、全教師の参加と専門職分化の必要性が挙げられ...