体育科教育Ⅰ
担当教授者 佐尾山秀治
1単位目
運動が児童の発育・発達および健康や体力に及ぼす効果と逆効果について考察せよ。
適度な運動は児童にさまざまな効果をもたらす。第1に、児童の健康によい効果を及ぼすことが挙げられる。適度な運動は、代謝、内分泌、自律神経などの本来の働きを正常に保つ役割があることに加え、体に蓄えられた脂肪を分解することで肥満防止につながり、よくない生活習慣によって引き起こされる病気の予防にも役立つ。また、汗をかくことにより爽快感を味わうことができ気分転換にもなり、不安感や抑うつ感の予防や改善など、ストレスを和らげ心の面の健康も保つことができる。さらに、新しい人間関係をつくる機会が増え、外交的になったり、社会性を獲得したりと、健康な性格の形成にも効果をもたらす。第2に、適度な運動は児童の身体の発育に効果を及ぼす。運動をすることで食欲が増すとともに、消化・吸収力が高まり、熟睡を得ることができる。さらに、睡眠中には成長ホルモンが分泌され身体の発育が促される。つまり、十分な栄養摂取や睡眠により身体の発育が促進されるのである。第3に、適度な運動は脳の発達にも効果的である...