2単位目
1、テキスト内の「チゼック教授の美術指導と質疑応答」を読み、得られた知見と感想を述べよ。
チゼック教授の美術指導と質疑応答を読み、特に印象に残った点について以下で述べたいと思う。まず1つ目が、日本の子どもにみられる傾向として、小学校の子どもの絵は高学年に進むに従って観念的・説明的になり、創造的・芸術的でなくなるが、その原因として、写生画のみを奨励すると、子どもの空想力や想像力が次第に枯渇していき、物を見ないと絵が描けないという欠陥が生じるためであるという点である。これを防止するためには、高学年の児童においても、観察画とともに、物語の絵や空想画を描かせることにより、子どもの創造性を開発する必要があると感じた。
2つ目に、絵画指導を行う場合、子どもの発想・自発的欲求を満足させるように自由な表現を奨励するべきであるという点である。言い換えれば、教師の課題により子どもに絵を描かせるというようなことはほとんど必要ないとも解釈できる。例外として、他の子どもの模倣をする者に対しては、別の題材か材料を与えることで創造的な表現を奨励するという指導が求められる。また、低学年の児童に対してはき...