(教科)国語 第1分冊

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    ~漢字の成立~
     漢字は、中国語を書き表すために漢民族によって創案された文字である。現存する最古の漢字は、殷の時代後期(紀元前14~紀元前11世紀頃)のもので、甲骨文字と呼ばれる亀の甲や獣の骨に刻んだ絵文字に近いものである。甲骨文字は、次の周の時代(紀元前11~紀元前3世紀頃)で、形がほぼ一定した。周の宣王以前(前782)のものを古文といい、宣王の時に古文を一層文字化して大篆が作られた。やがて、秦(前3世紀)の始皇帝の時に、大篆を少し簡略にした字体の小篆(篆書)が作られ、また実務的な文字としてより簡略化された隷書が作られた。
     さらに後漢の時(紀元後1~2世紀)に、文字を早く記するために草書が作られ、魏・晋の時代(3~4世紀頃)には隷書に基づいて楷書が作られ、また楷書を少し簡便に書いたものとして行書が作られた。
     宋の時代(10~13世紀)以後は、主として楷書・行書・草書の三体が行われるようになり、日本にはこうした字体が同時的に招来され、この三字体が場面に応じて使い分けられ、現代に至っている。
     
     紀元前一世紀に著された許慎の説文解字では、漢字の組み立てを、象形・指示・会意・形声・転...

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