資料:85件
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日本文学史1
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「上代、古代、中世、近世の文学の特質を、それぞれの時代の特性をふまえつつ、下記の諸作品を例にして具体的に説明しなさい。」
上代と呼ばれる日本史上の時代区分は、一般には飛鳥~奈良時代を指すものであるが、文学史上で捉えると、現在残っている最古の文学的文献が和銅五(七一二)年に成立した『古事記』であることから、この年をもって出発点という捉え方もできるようである。この時代の文学の特質としては、中国大陸から朝鮮半島を経由して輸入された漢文と、自分達の話し言葉に漢字を当てはめた万葉仮名が用いられるようになり、また、漢文が正統視され、仮名は一段低く見られるという風潮が生まれるに至る。
『古事記』は日本文学史上最古の歴史書であり、上・中・下の三巻より成る。その内容は、神代における天地の始まりから推古天皇の時代に至るまでの神話や伝説等が収録されており、また、数多くの歌謡が含まれていることも特徴である。成立の経緯を記している序によれば、稗田阿礼が暗誦していた帝皇日継および旧辞を太安万侶が書き記し、編纂したものとされている。本文はいわゆる変体漢文を主体としつつも、古語や固有名詞のように、漢文では代用しづらい微妙な部分は一字一音表記で記すという表記スタイルで構成されている。編纂に際して一度は中絶された本書であるが、氏族間の思想統一を図り王権を確立するという目的から、更には、隋が滅亡し唐が起こるといった大陸での歴史的大事件を背景に、国史編纂による国内統一を図るための事業であったと考えられているようである。
この時代には『万葉集』のような和歌集も生まれた。歌風としては、派手な技巧はあまり用いられず、“益荒男振”と呼ばれる素朴で率直な歌いぶりに特徴があり、また、所収の歌の作者あるいは制作年代のあきらかなもので凡そ三〇〇年の隔たりがあることから、初期の作品には見られなかった個人としての作家性も後期には多く見られる様になった。柿本人麻呂や山上憶良、大伴家持といった著名な歌人がそれにあたる。この作品の特色は、先にも挙げた年代の広範囲であること以外にも、防人の歌や東歌など、貴族以外の民衆の歌も多く載せられており、作者・地域もまた広範囲なものであるということ、また、載せられている歌は短歌を中心としつつも、長歌や旋頭歌が合わせて所収の歌の一割弱を占めているということなどが挙げられる。
中古の文学の特質は、漢詩・漢文が上代に引き続き栄える一方で、和歌が漢詩と対等の位置を占めるようになった。歌合せなどの公的な場での和歌が多く認められるようになり、また、平仮名の成立も和歌の発達の上で大きな位置を占めることとなる。
『古今集』は醍醐天皇の勅命によって編まれた我が国初めての勅撰和歌集であり、延喜五(九〇五)年に成立した。歌風は繊細優美で、『万葉集』の男性的おおらかさを例えた“益荒男振”と対比して“手弱女振”と呼ばれ、生活が情趣化し、仏教の浸透したこの時代にあっては、奈良朝やそれ以前に見られた力強さを失う一方で、情趣的・感傷的な傾向が強く見られるようになった。また、巧みな技巧が発達し、特に掛詞や縁語が多用されるようになり、五七調から七五調への移り変わりがみられる。
またこの時代は、仮名による表現が盛んとなるに従い、女手による日記文学が隆盛する。日記文学の文学史上の出発点は紀貫之が女性に仮託し仮名で書かれた『土佐日記』であるが、この作品が孕んでいた仮名文による日記文学という文学形式の様々な可能性がその後、中下層の貴族社会の女性作家の手による内なるものの欲求の表現媒体としての、告白や紀行や宮廷生活の記
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佛教大学
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日本文学史
文学
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日本文学史Ⅰ
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上代、中古、中世、近世の文学の特質を、それぞれの時代の特性をふまえつつ、下記の諸作品を例にして具体的に説明せよ。
上代の文学
上代の文学の特徴は、大陸からもたらされた漢字と、漢字を表音文字的に利用した、「万葉仮名」が用いられるようになったことであり、文字を持たなかった日本民族が、その文化的所産を、口から口へと伝えていく口誦や語りに頼らなければならなかった状態から、文字による伝達・保存が可能な状態へと大きく変化した時代である。
上代で、口承文学の面影をよく伝えている作品に「古事記」がある。文学史上残っている最古の文学的文献であり、語り部(神話・伝承を記憶し語り伝える職業の者)稗田阿礼が語るものを、太安万侶(?~七二三)が筆録した史書である。和銅5年(七一二)に成立し、上・中・
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子ども
女性
発達
文化
文学
仏教
表紙
小説
A判定
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日本文学史 設題1
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上代、中古、中世、近世の文学の特質を、それぞれの時代の特性をふまえつつ、下記の諸作品を例にして具体的に説明せよ。
文学史上残っている最古の文学的文献は和同五(七一二)年に成立した『古事記』とされる。日本文学史は『古事記』より始まったといえよう。上代の文学の特徴は、大陸からもたらされた漢字と、漢字を表音文字的に利用した、「万葉仮名」が用いられるようになったことである。
『古事記』は、日本文学史上最古の歴史書であり、上・中・下の三巻より為る。その内容は、神代における天地の始まりから推古天皇の時代に至るまでの神話や伝説を収録している。また数多くの歌謡を含んでいるのが特徴である。『古事記』成立の経緯を記している「序」によると、稗田阿礼が暗唱していた『帝紀』と『旧辞』を太安万侶が記録し、編纂したものとされる。『日本書紀』のような勅撰の正史ではないが、序文に天武天皇が「帝紀を撰録し、旧辞を討覈して、偽りを削り実を定めて、後葉に流へむと欲ふ」と詔していることから、勅撰と考えることも出来る。『古事記』に登場する神々が、多くの神社で祭神として祀られ、今日に至るまで日本の宗教文化に多大な影響を与えている。
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日本文学史
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日本文学史 設題2
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明治、大正、昭和の文学の特質を、それぞれの時代の特性をふまえつつ、下記の各文学思潮を例にして説明せよ。<写実主義・擬古典主義・浪漫主義・自然主義・余裕派(高踏派)・耽美派・白樺派・新思潮派・プロレタリア文学・モダニズムの文学>
Ⅰ 明治時代
「写実主義」…明治十年代の後半には、旧文学の持つ功利性を脱し、西欧近代の実情に照らした新文学を創造しようとする動きが現れた。坪内逍遥『小説神髄』を書き、文学を倫理的に規制する勧善懲悪的文学感を排して文学の独自性を掲げ、世帯人情の写実に小説の本質を求めた。逍遥の主張に感銘を受けた二葉亭四迷は『小説総論』を書き、これらの評論をもとに逍遥は『当世書生気質』を書いたが、戯作の風情調であり、自身の理論が徹底されていなかった。それらを克服して発表された四迷の『浮雲』は、最初の近代日本文学とされる。また言文一致体である。未完ではあるが、真の近代文学の起点としての史的価値は高い。さらに、四迷は『あひゞき』『めぐりあひ』といったロシア文学の翻訳をし、大きな影響を与えた。
「擬古典主義」…明治二十年代は写実主義的な近代リアリズム小説が充実し始める一方、政治における国粋
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日本文学史
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日本文学史第1設題
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2016年版佛教大学日本文学史第1設題のレポートです。A判定をもらいました。
上代、中古、中世、近世の文学の特質を、それぞれの時代の特性をふまえつつ、下記の諸作品を例にして具体的に説明せよ。
〈古事記・万葉集・古今集・女流日記(女性によって書かれた日記)・源氏物語・平家物語・徒然草・近世小説〉
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日本文学史
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