「カウンセリングの歴史と課題について述べ、これからのカウンセラーに必要な資質とは何か述べよ。」
1. はじめに
カウンセリングとは、基本的に健康な人を対象としており、社会的環境や家庭内環境などで何らかの問題が生じ、一時的な不適応状態に陥った人の問題解決を図ることにある。
また、カウンセリングと似た領域の中に、心理療法・サイコセラピーというものがある。
心理療法は、神経症や人格的な問題をもつ人を対象としており、比較的問題も重大であることが多い。しかし、カウンセリングと心理療法の区別は、必ずしも明確ではなく、同じような意味で使われることもある。
カウンセリングを行う目的としては、クライエントの自己理解を深め、問題の自己解決能力を引き出すことが中心となる。カウンセラーはクライエントに指示をしたりせず、クライエントが自ら成長するのを見守る。そして、クライエントの心の痛み、苦しみをあたかもクライエント自身であるかが尊重されていることに気づき、自己受容が可能になる。
そして自己解決能力を取り戻すことができるのである。
2. カウンセリングの歴史
カウンセリングの歴史的な視点で...