経済学第2分冊

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    玉川 通信 経済学

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    玉川大学経済学

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    (1)本稿では、価格メカニズムが機能する条件を検討し、その例を挙げて説明する。
    まず、価格メカニズムの説明をする。このメカニズムとは、需要と供給の量が一致しない場合に価格が上昇して需要が減少するか、または価格が下落して需要喚起が起きるという需給の収斂作用を意味する。
     この機能が作用する場合を見ていく。例えば、景気が悪化で所得が減少すると、消費者の購買意欲が低下し需要が減少する。すると、供給量は過剰になるために在庫が余る。そこで、企業は、価格を下げることで需要の刺激をして、供給量と均衡が保たれるのである。
    具体的には、値引き販売が挙げられる。例えば、マンションや衣類の販売では、一定の価格で売れない場合、超過供給であるから値引きが行われる。そして、新価格であれば需要曲線のシフトがおこり、購入したい希望者が現れて成約に至るのである。
    ここで販売者が、需給の一致する均衡点よりも価格を下げすぎた場合も考えたい。マンションを例にとれば5000万円で売りだした物件が売れないとする。この物件の均衡点が4000万であるのに、販売者が物件を3000万に値下げをしようとしたとする。すると、購入希望者が殺到...

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