佛教大学 通信教育部 レポート 道徳教育の研究(第1設題) A判定

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     「生きる力」の育成と道徳教育について述べよ。
     近年、我が国は科学技術が急速に進歩・発展し、高度情報化社会となった。これらは人間の生活に多くの恩恵をもたらす一方で、それを活用する人間の側の問題から様々な悪影響が生じてきている。こうした問題は、子どもたちの自然な道徳性の発達をも阻害している。道徳教育は、これらの課題にいかに対応していくかという大きな課題でもある。そこには、学習指導要領で定める「生きる力」をいかに育成していくかが重要な意味をもつ。
    「生きる力」をはぐくむことは、平成20年に改訂された学習指導要領においても、その中核(大きな柱)として引き継がれた。「生きる力」とは、自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断・行動し、よりよく問題を解決する能力であり、変化の激しい社会において、たくましく生きるための健康や体力を身につけ、いかなる場面でも他人と協調しつつ自律的に社会生活が送れるようになるために必要な、人間としての実践的な力であり、豊かな人間性を重要な要素としている。
     子どもたちに必要とされる豊かな人間性とは、美しいものや自然に感動する心などの柔らかな感性、正義感や公...

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