【経済学史】分冊2

閲覧数2,169
ダウンロード数19
履歴確認
更新前ファイル(1件)

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    経済学史 分冊2
    フリードリヒ・リストの経済学の特徴を、イギリスの古典派経済学と比較して、説明せよ。
     19世紀初頭、イギリスでは既に産業革命が起こり、労働者階級・中流階級の成長、また地主貴族階級の成熟による三階級構造の確立や消費社会の定着など、大きな社会的変化を遂げていた。そして初の工業化は貿易の拡大など、世界にその影響を与えるのであった。しかしながら、その頃のドイツは未だ農業国で、工業を行う資本も金融力も小さく、また数多の諸邦国によって形成されていたため、産業商業上の法規は各邦によって異なり、ドイツ国内において関税をめぐる対立構図が形成されていたのである。これによって、ドイツ内の物流を停滞させ、ドイツ経済に悪影響をもたらしていた。このような背景の中、関税同盟の成立、国内統一を提唱したのが、ドイツ歴史学派のフリードリヒ・リストである。それでは、彼の説いた経済学についてみてみることにしよう。

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    経済学史 分冊2
    フリードリヒ・リストの経済学の特徴を、イギリスの古典派経済学と比較して、説明せよ。
     19世紀初頭、イギリスでは既に産業革命が起こり、労働者階級・中流階級の成長、また地主貴族階級の成熟による三階級構造の確立や消費社会の定着など、大きな社会的変化を遂げていた。そして初の工業化は貿易の拡大など、世界にその影響を与えるのであった。しかしながら、その頃のドイツは未だ農業国で、工業を行う資本も金融力も小さく、また数多の諸邦国によって形成されていたため、産業商業上の法規は各邦によって異なり、ドイツ国内において関税をめぐる対立構図が形成されていたのである。これによって、ドイツ内の物流を停滞させ、ドイツ経済に悪影響をもたらしていた。このような背景の中、関税同盟の成立、国内統一を提唱したのが、ドイツ歴史学派のフリードリヒ・リストである。それでは、彼の説いた経済学についてみてみることにしよう。
     リストの経済学の根本的な思想は、彼の著書から大きく2つの特徴をみることができる。一つは国民主義、そしてもう一つは生産力である。イギリスの古典派経済学者であるアダム・スミスやケネーは、経済の主体は...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。