教育方法学Ⅰ 【2単位目】
1.教材研究と学習指導案の関係とそれぞれの役割について、検討しなさい。
2.次の事項について、それぞれ調べなさい。
(1)絶対評価
(2)生きる力
(3)生活綴方
教育方法学Ⅰ
【2単位目】
1 授業は教材を媒介として、教師と学習者の相互関係により成立し、学習者は授業を通して知識や技能を身に付け、教師はその授業を演出する役目を担っている。だから教師は、学習者の活動と人格形成を保障するため、十分な授業の計画と設計を試みることが必要である。特に授業の素材となる「教材と教具」は、教師の選び方や解釈によって授業の質に大きな変化を及ぼす。そのため、より深い教材研究と充実した学習指導案の作成が求められるのである。では、なぜ教材研究と学習指導案が必要となるのだろうか。
まず教材研究であるが、これは教材に関する全ての研究活動のことであり、資料を集めて教材を発掘し、選択しながら本質を見極め、学習者の環境や発達に即して授業を構想することである。その過程は、教科の目標の明確化、選択した教材の意義、学級や学習者の実態の把握、年間計画の中の本授業の位置、評価のあり方などである。つまり、教材研究は質の高い授業を目指した教材作りから、授業に至るまでの一連の活動全体のことであり、この教材研究の過程こそが授業の成否を決定づけると言っても過言ではないのである。
次に学習指導案で...