初等図画工作科教育法 【2単位目】
1.テキスト内の「図画工作科の内容と構成」(第2章 第2節)について、【共通事項】を中心に1,000字程度に大意要約せよ。
2.テキスト内の「図画工作科の評価」(第4章)を読み、「5 評価の観点と評価基準の作成」の内の「(1) 評価の観点とその趣旨」の①~⑤までを800字程度に大意要約し、200字程度で教育評価の必要性についての私見を述べよ。
初等図画工作科教育法
【2単位目】
(1) 図画工作での領域内容は「A表現」と「B鑑賞」とに分けられる。表現は、「造形遊び」と「絵・立体・工作」の2つに分けられ、前者は材料やその形、色などに働きかけることから生まれる活動であり、後者は自分の表したいことを基に、これを実現していこうとする活動である。鑑賞は、子どもが自分の感覚や体験などにもとづいて、身の回りの造形品や美術作品を見たり、それを話題にして友達と話し合ったりして鑑賞の能力を高める活動を示しているのである。
さて、その中で「共通事項」というものが新たな「事項」として設けられたのである。これはただ、今までの図画工作の授業でも行われてきた形や色をとらえ、そこからイメージをもつという活動のことであり、新しく活動内容が追加されたわけではない。これが設けられたのは、活動を通して培う資質や能力をあらためて確認し、指導のねらいとするためなのである。
その「共通事項」であるが、これは表現活動と鑑賞活動の間において共通に働く子どもの資質や能力など、指導を通してはぐくむ造形的な創造活動の基礎的能力を明確に示したものである。また、評価の観点として示...