体育科教育Ⅰ 【1単位目】
運動が児童の発育・発達および健康や体力に及ぼす効果と逆効果について考察せよ。
体育科教育Ⅰ
【1単位目】
児童にとって運動は、体力の向上や肥満防止だけでなく、身体の成長や発達を促進させたり、疲労からの回復力や危険からの回避能力を向上させたり、ストレスを解消したりなどの様々な効果があると言われている。これから5つの点における運動の効果について見ていきたいと思う。
1点目は健康である。健康というのは子どもから大人まで、すべての人が望むことであり、健康でいるために欠かすことのできないのが体力である。体力は健康な体を維持・増進させるために必要であり、体力をつけるためには適度な運動が重要となってくるのである。この適度な運動が体力を向上させ、健康の維持に寄与すると考える。
2点目は身体の発育である。まず骨の発育であるが、骨は軟骨が形成され、その中央部に硬い骨組織ができる「骨化」が進み、その後何小粒が増殖するとともに、骨化が次第に進行・拡大していき、骨幹から骨端へと発育していくのである。児童期はどの骨もまだ発育が盛んな時期であり、この時期の骨は大きな力や張力に対して傷つきやすくなっているのである。また、一旦骨に異常をきたすと正常な発育が阻害されてしまう危険性があるのであ...