集合・論理、数、代数、幾何、関数、微分・積分、
確率・統計の中から一つを取り上げ、その内容の要点を記述するとともに、自分の視点で考察せよ。
このレポートでは、関数について考察する。関数という言葉が歴史に登場するのは、17世紀のライプニッツによる。この当時、関数は変動する量として捉えられていたが、2つの変量が対応するという捉え方は明確にされていなかった。19世紀に入り、数学は多方面にわたり急速な進歩を遂げた、その中で解析学の基礎についての比較考察、物理学を中心とする他の諸科学と数学との交渉によって、関数はより一般的な概念へと発展した。
関数に関する生徒の認識は、数式や図形に比べてよくない。これは、事象現象にひそむ変化や対応を捉える難しさと、表現手段として表、式、グラフなどが複合的に用いられることの難解さに起因している。生徒が苦手とする内容は、指導を行う上での要点と一致していると考える。生徒に、日常生活において関数が必要であることを認識させることが、重要である。特に式やグラフと現実との関わりについても、生徒は意識していない。つまり、実体験と数学が結びつかない状況がある。また、グラフの...