『図画工作科の学習指導において、「楽しい授業」、「わかる・できる授業」は、どのようにして構築されるのか、自分なりに両者を定義づけて述べなさい。その際、手段的美術教育論およびそれへの批判との関連づけを行うこと。』
『図画工作科の学習指導において、「楽しい授業」、「わかる・できる授業」は、どのようにして構築されるのか、自分なりに両者を定義づけて述べなさい。その際、手段的美術教育論およびそれへの批判との関連づけを行うこと。』
図画工作科の目標は、「表現及び鑑賞の活動を通して、つくりだす喜びを味わうようにするとともに造形的な創造活動の基礎的な能力を育て、豊かな情操を養う」ことである。美術教育は決して基礎的な能力(技術の訓練)をつけることや知識の記憶だけが目的ではない。確かにこのことも必要ではあるが、それと同時につくりだす喜び(情意的側面)を感じることが必要であると言える。 では、「楽しい授業」「わかる・できる授業」とはどのように構築されていくのかを考えていく
◆「楽しい」授業とは
「楽しい授業」とは、子どもたちが、自ら表現したいと思える授業であると定義づける。つまり、「子どもたちが自ら『描きたい』『作りたい』という自発性を育てていく授業」(p.49)であると考える。このような授業にするためには、子どもたちの興味や関心を引き出せるような教材の開発が必要である。「子供たちが積極的に材料に関わり、行為を...