中学校各校で行われている、合唱コンクールと音楽科について論じています。
音楽科の授業での役割、音楽科教員としての立場、授業のすすめ方、担任との連携、本番までの子どもたちのもっていきかたなど論じています。
音楽科指導法Ⅱ 第1課題
①「合唱コンクールと音楽科」
近年、合唱コンクールを実施する中学校が多い。それは、ねらいとしてクラスの団結力を高め、集団の連帯感や周囲と協調する精神を養うことができるからではないだろうか。団結力を高め、集団の連帯感や周囲と協調する精神を養えるのは合唱が学級全員の心をひとつにして曲を歌い上げる「集団的表現活動」であることから、感情的連帯がはかられ、学級全員で同じ達成感や充実感が得られるからと考えられる。このように特別活動的要素が強いと考えられるがクラス担任に任せておくわけでなく音楽科教員として積極的に関わることが求められる。なぜなら合唱コンクールを通して合唱の喜びを体験させ、主体的に音楽活動しようとする意欲を向上させることができることがねらいとして挙げられ、これは音楽科のねらいにも直結することであるからだ。音楽科の指導計画の中に適切に発表活動に関する内容を取り組み、生徒の活動として行事と日常の学習とのバランスを考えた教育課程を編成するべきである。中学校学習指導要領第5章、第2、(2) 文化的行事には 平素の学習活動の成果を発表し、その向上の意欲を一層高めたり、...