教科書からの引用箇所が多いことから、参考・活用していただきやすいレポートだと思います。
レポート内には、私見も記述してありますので、参考にしていただけると思います。
なお、当レポートサイズはB5版です。
現在は情報社会さらには知識社会と呼ばれているが、その社会にあっては知識を扱う教育はきわめて重要である。基礎基本の学力と教育格差と経済格差との関連について論ぜよ。また格差問題を解決するうえで教育方法はどのようにあるべきか。
現代社会は、「情報社会」といわれ、さまざまな情報にアクセスする機会や教育を受ける機会は、これまでのどの社会と比べても格段に広がってきており、学校だけが教育の場ではなくなってきている。また、行政の側も、人々の学習をさまざまな方法で支援するシステムを整えてきている。
そして、現代社会では、学校という国家の伝達装置を通して知識の「普及」をはかるまでもなく、知識はインターネットなどの電子媒体と市場を通じて、すでに充分「流通」している。そのため、学校の役割は大きく変化してきている。
情報ネットワームにアクセスする手段を所有しているか否かで、人々の間で「格差」が広まっていると考えられている。情報ネットワークが問題になるのは、それが人々の社会的結びつきから時空間の制約を取りはらい、これまでの伝統的な地域的つながりである「自然な相互扶助の共同体的結びつき」(地縁・血縁などの運命的な...