「主語を先行詞にした非限定の関係詞文句と
分詞構文とを比較考察しなさい。」
非限定の関係詞文句
「文句」とは、「主部+述部」から成る語群のことである。また、「関係詞文句」とは、文中で形容詞に相当する働きをし、関係詞によって導かれる文句のことである。関係詞文句はさらに「限定」と「非限定」の2種類に分類されるが、「限定文句」は様々なパターンが存在する一方で、「非限定文句」は同様である、とする誤信がある。しかし、「非限定の関係詞文句」は以下のように3種類に明確に分けて考える必要がある。
挿入句的非限定関係詞文句
先行詞の後に挿入され、その内容に批評を加えたり、意味、趣旨を押し広げて説明したりする。特に、文の主語を先行詞とした「挿入句的非限定関係詞文句」では、「譲歩」や「理由」などの含み(言外の意味)が出て、意味上、副詞文句相当語句になる場合が多い。
継続的非限定関係詞文句
先行詞を受けて継続的に話を展開していく。この場合の関係詞文句は、それぞれが独立した単一の文句、あるいは等位文句(andに導かれる文句)に相当するものである。
分離関係詞文句
先行詞を含む前の文から分離されて、関係詞が次の...