重複障害児の特性について8つの項目に分けてまとめなさい。
1975年に「特殊教育の改善に対する調査研究会」が文部省(現文部科学省)に、「重度・重複障碍児に対する学校教育の在り方について」を報告して以来、学校教育においては「重度・重複障害児」という名称が通常使われている。
この報告書では「重度・重複障害児」を、視覚障害、聴覚障害、知的障害、肢体不自由、病弱の障害を2種類以上併せ持つもの、重度の知的障害と重度の肢体不自由を併せ持つもの、および重度の知的障害と重度の行動障害を併せ持つもの、と規定している。
重度・重複障害児の特性としては、一般に次のようなものが挙げられる。
生理調節機能について
呼吸機能:呼吸のリズムが保てず、呼吸数が増減したり、睡眠時に呼吸が一時的に停止するなど、生命の危険に陥りやすいこと。
体温調節機能:体温調節中枢の発達が未熟で、発刊機能が十分に働かないので、外気温や温度の影響を受けやすく発熱しやすい。中には、平熱33-35度の低体温のものもみられる。
睡眠覚せい機能:睡眠中の呼吸障害やてんかん発作などにより、睡眠・覚醒のリズムが不規則になりやすく、昼夜逆転のリズ...