経済力、所得の向上がめざましい中国は、人口が13億人と多く、中産階級はそのうち3億人、裕福層は1億人といわれている。中国人の10人に1人が海外旅行をすると、その数は日本の総人口に等しくなる。しかし、中国から見て「日本の物価は高い」という理由が、日本に親近感のない原因の一つでもある。実際、海外旅行に出かける中国人は年間3000万人を超えているが、そのうち日本に来るのは約100万人である。中国の裕福層の人たちに日本の魅力を十分に宣伝できていないこともあるが、やはり日本へ観光に来られるのは、都市戸籍の人たちだけである。
一方で中国人の根底には独特の中華思想があり、日本の仏閣・神社などは中国に存在する物の贋作であるというほどであり、そういった歴史的価値のある観光地よりも、むしろMADE IN JAPAN製品を買い出しに行きたがる。(中華思想はあるが、中国製よりも日本製のほうが品質が良いことは認めている)ただ、中国政府は人民元の持ち出しを5000ドルまでしか認めておらず、「銀聯」が使える店舗に案内することは買い物ツアーでは重要である。
また、日本人に比べて、西洋式生活スタイルに不慣れな人も...